珍味食品
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Takeda

 珍味という言葉は、一般には「珍しい、うまい」という意味で解釈されているますが、あまりはっきりとした食品としての定義はありません。
珍味と表示された加工食品 は、量販店やコンビニエンスストアーで菓子類や惣菜類、鮮魚などのコーナーに沢山陳列されています。こうなりますと珍味の「珍しい」という言葉は当はまりませんね。関連業界ではどのように見ているのか整理してみましょう。
 1964年2月、珍味食品業者の連合会を設立するにあたり全国珍味商工業協同組合連合会では、珍味の定義を「珍味とは主として水産物を原料とし、特殊加工により独特の風味を活かし、貯蔵性を与え、再加工を要することなく食用に供される食品(陸産物に類似の加工を施したものを含む)で、一般の嗜好に適合する文化生活の必需食品である」としています。必需食品はともかくとして、生活文化に潤いをもたらすものが多いことは確かなようです。
 堀井正治博士は、1995年に日本食品新聞社発行の全国珍味商工名鑑のなかで、珍味の定義について「素材の特製を十分に把握した者が、熟練した技と、その時代の先端の科学技術を駆使して、素性の知れた原料を用い、たべる人の立場に立つて、素材の持つ美味しさを凝縮し大切に造り挙げ、安全に消費者のもとに送り届けた、心を豊かにする、地域性も込められた嗜好食品」と説明されています。私は一般に珍味食品と表示して扱うものを素材、加工技、夢などを満たし、多くの人を満喫させてくれる味覚を備えた安全な食べ物」珍味加工食品の基本条件としています。限られた人の嗜好を満足させる珍物珍味もありますがこのホームページでは区別して考えていきます
  最近の食生活の中では、珍味という言葉が語源としての「珍しい」「希少性」という意味の認識は希薄で、珍味業界の中でも大衆珍味や珍味の惣菜化という言葉も使われています。むしろ珍味のイメージは身近な親しみやすい加工食品の印象が強くなっています。だからといって「珍しい」ものが無くなり珍味本来の意味が忘られているということではありません。むしろ特産物の珍しものが身近に知らされる機会が多くなっていますので、やはり珍味は風格のある食べ物の王様族でしょう。うに、このわた、からすみ等日本の伝統的な三大珍味は、食通でなくてもその味覚は格別でしよう。身近には珍味の条件を満たした良いものが沢山あります。次に食品業界では、珍味食品をどのように分けて商いをしているのかみてみましょう。(写真は潟с}食提供)

(詳しくは食品総合研究所/編纂・食品大百科事典に筆者が寄稿してあります)