夢とロマンのある珍味発祥の地
小魚珍味の(オツマミ)生産高日本一の里
松前町(愛媛県)
「おたたさん」
 松前と書いてマサキと読みます。松前の”おたたさん”というのは、魚や煮干、珍味などを桶やザルに入れそれを頭にのせて行商する女性達をいいます。おたたの歴史は、数百年もあるというから驚きます。しかし明治時代までの行動範囲は、せいぜい松山を中心とする近接町村でした。大正時代に入りますと、瀬戸内海を渡って商売する女性が出てきます。現代の出稼ぎです。遠くに商いに行くことを「かんづめに行く」といいました。ツマミや珍味などの商品を、缶につめるようになったためで、「かんづめ」は容器の缶に由来します。以来、かんづめの行商は急速に発展し、第2次大戦ころまでは、北はカラフトから南は台湾、さらに大陸の奥地にまで遠征したといいます。戦後も時折、おたたさんの姿がみられましたが、高齢化とスーパーなど流通機構の発達によって、今は、その姿をみることはできません。
 松前の女性が小魚珍味を広く普及させましたので、この地を珍味発祥の地として土地の珍味業者は、浜辺に記念碑を作り、郷土の産業を大切にしています。
 つぎは活きている秘めたロマン「滝姫物語」

愛媛県伊予郡松前町

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(編纂・日本食品新聞社)