本阿弥は 鰯は見れど鯨みず(江戸川柳)
 
 イワシは、年々漁獲が少なくなり、最近の水産庁の公表によりますと、対馬暖流系群のマイワシは1989年頃の100万トン以上もあった資源量が、最近は急減で昨年の推定で2300トンとこれまでの最低水準の漁獲とのことです。私達の健康を支えてきた大事なタンパク資源で、特にEPAやDHAという、いろいろな病気を予防する成分が含まれている事で注目されているだけに困ったことです。イワシの真価を見直して大切に食べましょう。・・・・ 水産庁のお話によりますと「激減は乱獲の影響ではなく、気候や海洋状況の変動が要因」だそうです。
「本阿弥は 鰯は見れど鯨みず」の川柳ですが、吉川英治作「宮本武蔵」にも登場する本阿弥光悦は、江戸時代初期の能書家、工芸家として知られ、刀剣の鑑定、砥ぎなども家職とする知識人でした。その本阿弥は刀であればどんな赤鰯(錆びた鈍刀)でも鑑定するが、鯨身(芝居で使う銀紙を貼った偽刀)鑑定しないという川柳です。
 美人才女の紫式部も内緒でイワシを食べていたと言うことは、よく知られているお話です。なんと言っても美味しくて、スタミナがつくしおまけに細胞の老化を防いで若さを保つてくれる事を良く知っていたようです。内緒で食べていたという当時の風習を考えるとイワシの素晴らしさは知っているが、高貴な方が食べるものでないという考え方のようでもあったようで、おかしなお話です。イワシを食べて夫に咎められ「日の本にはやらせ給ふいわし水 まいらぬ人はあらじとぞ思ふ」と彼女は和歌で切りかえしたことは有名な話しです。美味しいものは今も昔もあまりかわりません。肌が綺麗になるのはイワシに含まれている核酸によるもので、細胞そのものを若返らせるとのことがわかってきました。いらいらカリカリする精神の不安定状況を「あんた、カルシウムの不足ね」と言われます。鰯を骨まで食べる料理で、しっかりカルシュームを補い細胞も活性化しましょう。納得したら即実行ですが、素晴らしい成分を持っている鰯は、漁獲数字が示すように少なくなっています。水産行政の専門家は一緒に揚がる小魚類をもつと見直して大事に食べましょうと話しています。(TAKEDA)
次にもう少し興味のあるお話を展開しましょう準備中
参考資料・社団法人いわし食用協会、日本食品新聞