ピスタチオナッツ



<ナッツの女王としての高級感と際立つ栄養価値>


 ピスタチオナッツの歴史は、古代トルコ、ペルシャなどの地中海沿岸地方に野生で砂漠に生産していたものを食用に栽培するようになり、その後植物愛好家が種子をローマに持ち込みヨーロッパに広まりましたが、永い間、一部のアラブ系、アルメニア系、トルコ系などの人種のみに親しまれていました。

 ピスタチオナッツの木は、カシューナッツと同様にうるし科の落葉樹で、雄木と雌木があり、受粉の良否が収穫量を大きく変動させます。ピスタチオナッツの実が熟すると、その実はきれいな黄紅色に染まった薄皮に包まれ、完熟すると外殻は自然に縦に割れて収穫されます。中身の小葉はクロロフィルを多く含む緑色が濃く鮮やかなものほど珍重されます。また、剥き実用として口開きしていないものを機械脱殻して利用します。
 ピスタチオナッツの生産国は、イランが世界一で全体の約50%を占め、次いでアメリカ合衆国カリフォルニア州、トルコ、シリアの順になります。

 栄養成分は、脂質では飽和脂肪酸が極めて低く、オレイン酸、リノール酸の不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。また、食物繊維が9.8%と多く、更にビタミンB1、カリウム、鉄、銅が多いのが特徴的です。
 用途は、殻付きの場合は、ロースト塩味加工によるスナックフーズとして需要が多く、味覚、風味共に”ナッツの女王”といわれる高級感があり、ピスタチオ消費の大半を占めます。また、剥き実の場合は、スライス、ダイスカット、ペーストなどに加工して製菓原料用として最高級ケーキ、アイスクリーム、クッキー等に利用されています。

ナッツの栄養