神様は珍味が大好き
古来、稲米の精霊をまつる豊受大神宮の神前に供える品々には、あわび、雑漁、干魚、干鯛、干鰹、干はも、なまこ、いか、海藻類、 さざえ等加工した海産珍味が多く、お酒の肴にむくものばかりです。このように古代の「おせち」には、現代人の嗜好から推測すると、 酒席にあいそうなものばかりです。「お神酒あがらぬ神はなし」と言われるように神様は酒好きのようです。 神話には酒盛りの場面がよく出てきます。それに今でも神事にはかならず酒を供えます。珍味とお酒は神代の時代から相性のよい食べ物 だったのです。今の人たちは科学的に何故お酒と相性がよいかをいろいろと説明していますが、先人たちは神代の時代からお酒と珍味を 程よく嗜むと、健康によく元気が出る事を体験的に知っていたのです。


一寸ばかり科学的なお話をしましょう。
 昔の人は、おせちのお供えに何を用いるか考えました、その選択の基準の一つに、酒の味を引き立てる味ということになったのです。
材料の多くは乾物や干物で、魚肉や貝の干物、それにシカやイノシシなどの干し肉、今ならビーフジャーキーやサラミも加えるでしょう。
スルメは一番相性の良い肴として、この頃から喜ばれていました。スルメを食べればわかることですが、固い干物はよくよく噛まなければ
のどを通りません。噛めば噛むほど干し肉のアミノ酸が分解されて味がよくなり、味を感知する「味蕾」が覚醒するのです。舌の感知能力が
よくなったところに酒が通るのですから酒の味が引き立ち、旨味が倍加して心地よい酔いとなるのです。
 スルメや魚貝類は酒の旨味を増すだけではありません、これらの成分の多くはタンパク質のかたまりのようなものですから、肝臓を保護
することにもつながり、悪酔い予防にもなります。イカや小魚のオツマミは、美味しいだけではなく、非常に科学的に優れた食べものなのです。
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噛めば噛むほど味のある故郷の味です。(武田平八郎)

次回は日本の三珍についてお話しましょう。