黒豆の煮汁効果は、基本的に血流改善効果と、イソフラボンに代表される植物エストロゲン効果、微量成分の効果、それに栄養成分の効果などが総合的に働くと考えられます。心疾患の場合、黒豆の成分によって心筋を養っている冠状動脈の血行が改善されると、心臓の筋肉が無理なく働けるようになります。
 これには、血管を広げるビタミンEや不飽和脂肪酸、血管平滑筋をリラックスさせるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル血液をサラサラさせる植物エストロゲン、ソヤサポニン、グリシニン、クリサンテミンなどが関わっています。
 さらに血行が悪くなったところの筋肉のダメージをさらに悪化する活性酸素を減らすビタミンEや亜鉛、マンガンなどにより、心臓の虚血変化を治してくれます。
虚血性疾患は、もとはといえば血中のコレステロール値が高くなり、動脈硬化が進行することによって起こってきますから、黒豆の煮汁は、虚血性心疾患のモトを断ってくれるというすぐれた働きもしてくれるのです。
「黒豆の煮汁はのどによい」と昔からいわれています。
黒豆の煮汁に含まれているソヤサボニンという成分には、のどの通りをよくして、声帯の炎症を治す働きがあることが知られています。
そのほかにもリノール酸やリノーレン酸などの不飽和脂肪酸には炎症を抑える作用があるので、カラオケなどで声を出しすぎたりして、のどに炎症が起こった場合は有効だといえます。
また、黒豆の煮汁には、筋肉の疲れを取るビタミンEやビタミンB1が多く含まれています。ビタミンB1には、むくみを消す力もあります。神経の興奮を抑え、筋肉をリラックスさせるカルシウム、マグネシウムなども、声の出しすぎで起こる疲労には有効です。
これらの成分の働きで、黒豆の煮汁は、のどの調子をよくしてくれると考えられるのです。