イカ珍味はなぜ女性に好かれる                                               Takeda

日本人は世界でも一番のイカ好きな国民です。特に女性はイカ好な人が多いようです。若い女性がイカを好むというと、下世話な”共食い”的な連想をしがちですが、実は女性特有の生理と密接な関係があります。結婚して妊娠すると、十ヶ月も胎児を子宮で養うことになります。このため、子宮にかぎらず、内臓全体が健全であることが必要なのです。その丈夫な内臓をつくるのが、イカのような良質のタンパク質なのです。しかもイカは特有な”旨味”が後を引きます。この旨味と本能が女性の嗜好をとらえているのです。誰でもよく知っている裂きイカやイカ燻製などの珍味食品は、肉質の特性として咀嚼すればするほど、味に深みが出てきます。これがイカ珍味を食べる醍醐味なのです。味に深みがつくのは、肉質のアミノ酸が口中に広がって味感覚がシャープになるためです。舌の感覚が、イカの旨味で、覚醒されるのです。その舌で酒を含む、日本酒のコクが、覚醒された舌感覚から吸収され、味を一段と引き立てます。スルメを噛みながら飲む酒がうまいのは、このためです。しかもイカの旨味は、ビールにもウイスキーにもマッチします。
 イカ珍味をつまみながら酒を飲むと悪酔いしないのは、これらの製品のタンパク質が酒類を分解して、胃壁からアルコールが直接吸収されるのをコントロールしているからです。イカ珍味の魅力は、ひとり酒飲みだけでなく、下戸はもちろん子供から奥様方まで、幅広く愛好されているところにあります。イカ珍味食品には、咀嚼性の高いものが多く、噛むことによって風味ガより一層出てきます。そこでイカを噛みながら、机に向かうと、発想がまとまりやすくなります。噛むという行為は、顎を動かすことであり、コメカミを使うことになります。コメカミを動かすと、脳細胞の活動が活発になるので、考えがまとまりやすくなり集中力がつくのです。
(参考資料・日本食品新聞、右の写真は鮮度の良いイカを丁寧に焼き上げる函館の山一食品さんの生産の一部、左の写真は漁場でのイカ水揚げです)
                      
イカの専門的なお話しは、professorのページでも科学的に説明しています。